秋なすで

俗に「秋なすは嫁に食わすな」という言葉があるけれど、これをわたしは当然のように「おいしい秋なすを姑がいじわるして食べさせない」といったイメージでとらえておりました。
その解釈もあるのですが、いっぽうで、秋なすはおなかを冷やすとかおいしくて食べ過ぎるとよくないとか、嫁の(特におなかに赤ちゃんがいるような場合)体を心配しての意味合いもあるらしいですね。

茄子、は、わが家の家族全員の好物です。
子供たちは特にナスが入ったパスタが好きで、うちではナポリタンでもなすをいれるのです。
それから、茄子の味噌炒めですね。
本当は一度油で揚げてからのほうがおいしいのですが、私は面倒なので(というぐらい頻繁に作るので)多目の油で炒め焼きをしてから、砂糖どばっといれ、味噌とだし醤油少々、足りないようなら水をすこし足して炒め煮します。
この茄子の味噌炒めは、地方によっては油茄子とか、茄子の油煮とかさまざまに呼ばれているようですし、味噌の種類によってもお味が違うのでしょうが、みなさん大好きなお惣菜のひとつではないでしょうか。

夫と私は焼き茄子が一番好きです。
コンロで真っ黒になるまで焼いて、皮をむいて、そこにおろししょうがと麺つゆかけて食べたりします。

それから一本漬けですね。
茄子をまるごと1本、漬けます。これはごはんと漬け物、より、お酒にあうような気がします。

ただ焼いて、おろしショウガで食べるのもおいしいですし、揚げ茄子にトマトソースを和えたものでワインもいい、みそ汁の具にもいいですね。本当に茄子は食卓のいろどりを増やしてくれる、貴重な食材です。

あまり他では見ない食べ方では、わが家は「和風マリネ」にしてよく食卓にのせます。
茄子は揚げるか炒めて、しんなりさせます。他にしめじやきのこ類、あるいはズッキーニなんかも一緒に炒めて、まだ熱いうちに和風の醤油風味のドレッシングにマリネします。秋なら銀杏などを加えると特においしくなります。
これは、たとえばお客様がいらした時など前日から作っておけますし、焼豚とか、刺身なんかにあわせて和風の献立でもすてきなサイドメニューになります。また、ドレッシングをイタリアンやフレンチにかえれば、ワインにあう洋風のマリネにもなります。
もし、グリルパンがあるのなら、ななめ格子に焼き色をつけると、かなり見栄えがよくなりますよ。

これからますます茄子がおいしい季節です。ぜひ1品、今夜にどうでしょう。